研修科目から出題されます
介護職員初任者研修の修了試験は、研修で学んできたことを身に付いているかどうかを確認する試験になります。実技演習でもそれぞれ評価されていきますが、最後に筆記試験によって資格の取得が認められるかを確認するのです。
出題範囲は、勉強してきたものの中からになっており、新たに勉強しなければいけないというよりも、習ってきたことを復習してしっかり覚えておくことが重要になります。
そして、研修の各科目から1題以上出題されるようになっています。東京の場合は、出題範囲が研修の最初に勉強する「職務の理解」と最後の「振り返り」の講義を除く32科目とされています。
出題形式は選択式、記述式を問わないとなっているので、実施事業者によっても違いがあると考えられます。試験時間は1時間以上となっており、すべての研修が終了したあとに筆記試験として実施されることになっています。
研修科目について
実際に、介護職員初任者研修で受講する科目としては、「介護における尊厳保持と自立支援」「介護の基本」「介護福祉サービスの理解と医療の連携」「介護におけるコミュニケーション技術」「老化の理解」「認知症の理解」「障害の理解」「心と身体の仕組みと生活支援技術」となっています。
「心と身体の仕組みと生活支援技術」では、さらに細かく基礎知識の学習から、生活支援技術の講義、生活支援技術演習などに分かれています。
ホームヘルパー2級の研修では実施されていた施設での実習がなくなっていますが、その分、生活支援技術の演習に時間をとっています。
実技演習では、それぞれの到達目標の水準に達しているかも評価されます。また、介護職員初任者研修では、必要に応じて施設などの見学等の実習を行っても良いことになっています。
いずれにしても、修了試験というのは研修科目の中から出題されることになります。1つ1つ着実にヘルパーに必要な知識や技術を身に付けていくことが求められているのです。