通学の場合は期間が増える
介護職員初任者研修は、これまでのホームヘルパー2級に相当する資格になります。研修時間数はどちらも大きく変わりありませんが、内容や制度についていくつか変更点があるので、資格の取得期間も多少増加しています。
特に通学で受講する場合、もちろん受講する講座によっても違いはありますが、ホームヘルパー2級が8日前後で修了していたのに対して、介護職員初任者研修では16日間ほどのスクーリングが必須となるケースもあります。
通信講座を受講することも可能ですから、自分のライフスタイルに合わせて勉強しやすい方法を選択すると良いでしょう。
また、従来のホームヘルパー2級の制度では、研修が修了すればそのまま資格が認められていましたが、介護職員初任者研修を修了するためには筆記試験に合格する必要があります。
筆記試験に合格するための勉強時間も当然必要となってきますから、この分も考慮に入れると、ホームヘルパー2級よりも難易度は上がり、資格を取得する期間も増えることが予測されます(個人の学習ペースによっても違いあるので一概には言えませんが・・・)。
受講料についても、若干値上がりをしている講座もありますから、必ず資料を取り寄せ比較・検討したうえで受講することをおすすめします。
講義のカリキュラムは合計130時間
介護職員初任者研修のカリキュラムは、合計130時間となっています。研修内容は、講義と演習が一体となったものが中心となります。
知識を頭に詰め込だけの学習だけでなく、実際に身体を動かしたり、福祉用具を使ったりして実践的な技術を身に付けていくことが求められます。特に、ホームヘルパー2級の研修であった施設における実習がなくなった分、技術演習について重点的に時間を割くことになります。
また、認知症に関する講義が占めるウェイトも高くなっており、老化に関する理解に6時間、認知症に関する理解に6時間、障害に関する理解に3時間、それぞれ時間が取られています。
さらには、心と身体の仕組みと介護者の生活についての講義と演習に75時間あてられています。最後に実際に研修の中で学んだことを振り返る時間が4時間用意されており、必要に応じて施設の見学などを行う場合もあります。
研修を全て修了して、筆記試験で合格ラインに達すると晴れて資格を取得することができます。
