介護職員初任者の賃金について
介護職員初任者の賃金というのは、正直あまり高いものではありません。それは介護職全般について言えることですが、一般的な会社勤めの給料の平均よりは低くくなります。
ただし、職場の施設が様々な職種なので、就業先によってもその額は違ってくると言えるでしょう。例えば、訪問をして介護の仕事をする在宅支援サービスと、デイサービスなどの施設で働くのでは、勤務時間や仕事内容にも大きな違いがありますから、もちろん給料も変わってきます。
可能であれば訪問型・通所型・施設型といったように、それぞれの職場の勤務時間・勤務体制・時給などを比較してみると良いでしょう。もちろん、正規雇用とパートやアルバイトでの雇用でも給料や待遇に違いが出てきます。
さらに就業先によっては全国展開をしている大きな会社であったり、地域密着でサービスを提供している事業所であることも給料の差となって出てきます。また給料平均を調べるうえで、地域によっても賃金格差があることも頭に入れておくと良いでしょう。
問題点と改善に向けた動き
介護職員初任者をはじめとする介護職の賃金が安いのは、介護保険の制度のなかで事業を行っているからだという指摘もあります。
より良いサービスを提供することで利用者からの評判を得ることは重要ですが、介護保険の点数はあらかじめ決まっているので、サービスの質がそのまま収益に繋がることはありません。
ですから、利用者の数を増やすこと以外に収益を増やす方法はなく、その一方で従事する人員によってサービスを提供できる利用者の数は限定されてしまいます。つまり、一般の会社のように収益を増やして給料を上げていくということが難しいのです。
最近では、そういった厳しい現状を改善していくために、国が介護報酬を上げるという動きもあります。介護職員初任者というのは、これからますます必要とされる職種なので、待遇改善というのは早急に取り組まなければならない課題であり、人員確保の面からも大きな意味があると言えます。
